クリエ製品をご使用いただきましてありがとうございます。

薪やペレット等を燃焼する窯やストーブに、クリエの排気関連製品をご使用されているお客様に送風機(ファン)停止時の対処法についてご案内申し上げます。

万が一、停電や送風機(ファン)の故障で送風機が停止した場合、屋外への排気ができず室内に煙が戻ってくることが想定されます。
薪等から出る煙には、すすやCO・ヤニなど、人体の健康や生命に影響を及ぼす成分が含まれています。
CO中毒や健康において問題が起こらないよう、また室内がすすだらけにならない為の対処方法をご案内いたします。
是非、ご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

対象機器

まず最初に知っていただきたいことは、ススとり君や強制排気筒は発火装置ではないため、自動消火装置や緊急停止装置といった機能は備わっておりません。煙の排出は送風機でおこなっているため、停電になれば送風機は停止します。停電していなくても、熱や衝撃などにより送風機が停止してしまう可能性が考えられます。故障の場合も同様です。

送風機の停止で、薪等の燃焼による煙の逆流の影響が考えられるのは、以下の製品です。

種類 名称 型番
エアークリーン ススとり君 CLC,CLCC
ヤニとり君 CLSC
ススとり君home CLS,CLSC
 強制排気筒 DRACO  

火の元の消火方法

送風機が停止すると、当然窯やストーブ等の煙は外に排出されず室内に逆流してしまいますので、以下の方法で煙の遮断をおこなってください。

ピザ窯の場合 -エアータイト(密閉)型-

ピザ窯を密閉できる扉が付いている場合、この方法を行ってください。


①窯の開口部(空気の入る箇所)をフタでふさぎます。
※営業終了時に行っている方法と同じです

➁煙が排出されていないことを確認します。
窯の開口部に蓋をすることにより店内に煙が入り込むのをふせぎます。また酸素が遮断されることで窯の中で燃焼していた薪の火が消えます。
地震や災害が起こった場合は、慌てずに営業終了時に普段行っているように窯の開口部をふさぎ、火が消えたことを確認する手順を確実に行って下さい。

薪ストーブの場合 -エアータイト(密閉)型-

密閉できる扉があり空気調整のできる薪ストーブの場合は、メーカーの取扱説明書に沿って空気の遮断を行ってください。

上記以外のオープン型もしくは煙の逆流が収まらない場合

扉が無いオープン型の暖炉や窯、密閉できない薪ストーブ、または上記の対処方法で煙の逆流が収まらなかった場合、この方法をお試しください。

暖炉やストーブ内の燃料(薪)を全て消壺に入れ火の元を完全に移動することで、緊急に煙の逆流を抑えることができます。
火傷等の危険がございますので、くれぐれも細心の注意を持って行ってください。

消壺

消壺の中へ火のついたままの炭と灰を一緒に入れて蓋をすれば、瞬時に分離します。残り炭として保管することができ、再使用も可能です。
あらかじめ容量の大きな消壺をご用意いただくと、万が一の時だけでなく日常使いにも便利です。

※送風機は電気制御部品ですので故障する場合がございます。送風機を予備でお持ちいただければ、ご自分で簡単に交換できます。故障・異常が起きてからのご注文は届くまでに1週間~10日程かかる場合がございます。予めご用意して頂くことをお勧めしております。
ブログ:「できる!シリーズ」〜煤取装置のファン(送風機)交換方法〜