薪ストーブを使っていると、

「煙がうまく煙突から抜けていかない」
「室内に煙が戻ってきてしまう」
「風の強い日に排気が安定しない」といったことがあります。

薪ストーブは、薪を燃やして暖を取るだけでなく、燃焼によって発生した煙や排気を屋外へ適切に排出する必要があります。

では、なぜ煙が逆流してしまうのでしょうか。この記事では、薪ストーブの排気の仕組みや煙が逆流する原因、排気を安定させる方法について解説します。

薪ストーブの煙は、なぜ煙突から外へ出ていくの?

薪ストーブで薪を燃やすと、煙や燃焼ガスが発生します。
これらを屋外へ排出するために使われるのが煙突です。

一般的な薪ストーブでは、煙突の中を暖かい空気が上昇する力などを利用して、煙を屋外へ排出します。
このような自然な排気の力は、煙突の長さや形状だけでなく、外気温や風などの影響も受けます。

そのため、薪ストーブを設置していれば常に同じように排気できるとは限りません。

▲薪ストーブ使用例

煙が逆流する主な原因

薪ストーブの煙が室内側へ戻ってきてしまう原因は、一つとは限りません。
排気の状態は、煙突の設置状況や外気の状態、燃焼状態など、さまざまな条件によって変化します。

外の風の影響を受ける

薪ストーブの排気は、屋外の風の影響を受けます。
特に風向きや風の強さによっては、煙突から煙をスムーズに排出しにくくなる場合があります。

煙突から出た煙が風によって押し戻されたり、建物の周囲で空気の流れが変化したりすることで、排気が安定しにくくなることがあります。

煙突の長さや設置条件が影響する

自然排気では、煙突の高さや配管の状態も重要になります。
煙突を設置する場所や配管の取り回しによっては、十分な排気を確保するために煙突を高くする必要が生じる場合があります。

しかし、住宅の構造によっては、
「煙突を屋根まで伸ばすのが難しい」
「屋根を貫通させる工事が難しい」
「できるだけ煙突を高くしたくない」というケースもあります。

ここで重要なのが、排気方法は「煙突を高くする」ことだけではないという点です。

排気を安定させる「強制排気」という方法

薪ストーブの排気方法には、煙突による自然な排気だけでなく、送風機を使って排気する「強制排気」という方法があります。
強制排気では、送風機によって排気を行うため、煙突だけに頼る場合とは異なる排気方法を取ることができます。

株式会社クリエの「DRACO」は、薪窯・薪ストーブ向けの強制排気装置です。
送風機によって排気を行うことで、煙突を高く伸ばす必要をなくし、横引きや壁抜き、短い煙突でも排気を行えるようにすることを特徴としています。

DRACOは「煙突を高くする」以外の排気対策

DRACOの特徴は、単純に送風機で排気するだけではありません。
送風機による強制排気に加えて、二次空気を利用して排気を上空へ吹き上げます。

これにより、煙突を高く伸ばす必要を軽減し、薪ストーブの設置方法の選択肢を広げることができます。
実際に、愛知県の住宅では、壁抜きで煙突を設置する際にDRACOが導入されています。

※写真は旧型のDRACOです。

さらに気になる「スス」への対策

薪ストーブを使用すると、煙だけでなくススも発生します。
煙突や排気設備から排出されるススについては、周囲への影響が気になることもあります。

DRACOには不燃性の金属フィルターが搭載されており、排気に含まれるススを軽減する構造になっています。
さらに、DRACOでは大量の二次空気によって白煙を薄め、上空へ吹き上げることで対応しています。

なお、DRACOは白煙そのものを除去する装置ではありません。

薪ストーブを設置するときは「煙突の高さ」だけで考えない

薪ストーブの排気について考えるとき、
「煙突を何cm高くすればいい?」という点に目が行きがちです。

もちろん、煙突の高さや設置方法については、建物の構造や法令などを含めて確認する必要があります。
一方で、排気を安定させる方法は、煙突の高さだけではありません。
自然排気ではなく強制排気を利用することで、煙突の設置方法そのものを見直せる場合があります。

そのため、薪ストーブを新しく設置する場合や、現在の排気に悩んでいる場合には、
「煙突をどう高くするか」だけでなく、「どのような方法で排気するか」という視点から検討することも大切です。

▲DRACO 製品写真

こんな方はDRACOをご検討ください

薪ストーブ・薪窯の設置について、

「煙突をできるだけ高くしたくない」
「壁抜きで煙突を設置したい」
「屋外の風などによる排気への影響が気になる」
「室内への煙の逆流が心配」
「ススの排出について近隣への配慮をしたい」

このようなお悩みがある場合は、強制排気装置「DRACO」という方法があります。

DRACOには、家庭用薪ストーブ向けのタイプBと、ピザ窯などの商業用・店舗向け薪窯に対応したタイプAがあります。

設置予定の機器や配管条件によって適した仕様が異なるため、導入をご検討の場合は、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

薪ストーブの煙が逆流したり、排気が安定しなかったりする原因は、煙突の高さだけで決まるものではありません。外気や風、煙突の設置条件、燃焼状態など、さまざまな要素が排気に影響します。

そのため、薪ストーブの排気を考えるときには、「煙突を高くする」という方法だけでなく、「強制排気によって排気を安定させる」という方法も選択肢の一つになります。

株式会社クリエでは、薪窯・薪ストーブ用強制排気装置「DRACO」の製品・施工についてご相談を承っています。
薪ストーブや薪窯の設置、煙の逆流、ススなど、排気についてお困りの方はお気軽にお問い合わせください。