厨房の換気は「排気」だけでなく「給気」も重要

飲食店や厨房では、調理中に発生する煙や油煙、熱気などを屋外へ排出するため、大容量の換気設備が使われることがあります。
しかし、空気を外へ排出するだけでは、換気はうまく機能しません。
排気した分の空気をどこから取り入れるのか、つまり「給気」についても考える必要があります。

排気量に対して給気が不足すると、室内と屋外の気圧差が大きくなり、ドアが開けにくくなったり、排気設備が本来の性能を発揮しにくくなったりする場合があります。
そのため、厨房の換気を考えるときは、「どれだけ排気するか」だけでなく「どこから、どのように給気するか」まで考えることが大切です。

外部給気フードとは?

外部給気フードとは、建物の外から新鮮な空気を取り込み、建物内部へ給気するための換気部材です。
厨房などで大量の排気を行う場合、排気した分の空気を外部から取り入れる必要があります。
外部給気フードを建物の外壁に設置し、そこから取り入れた外気を天井裏などを経由して室内へ給気する方法があります。

クリエでは、外気を天井裏へ取り込む給気フードとして「TO-15」「TO-35」などを取り扱っています。
TO-15は差圧40Pa時で1,500㎥/h、TO-35は3,500㎥/hの通過風量に対応しています。
※実際に必要となる給気量や製品の種類・数量は、建物や換気設備の条件によって異なります。

なぜ天井裏を利用して給気するの?

外気を厨房へ取り入れる方法はいくつかありますが、冬場の冷たい外気を人に直接当てないようにすることも、給気方法を考えるうえで重要なポイントです。

例えば、人がいる場所の近くや低い位置から大量の外気を取り入れると、冷たい空気が直接人に当たり、不快感につながる場合があります。
一方、天井付近から給気することで、室内の空気と外気を混合させながら給気しやすくなります。

クリエの天井給気口には、側面から空気を吹き出す構造の製品もあり、外気を直接人へ向けず、天井付近から穏やかに給気することを想定しています。
ただし、実際の空気の流れは、給気量・排気量・給気口の位置・室内の広さ・設備の配置などによって変わります。

そのため、「天井から給気すれば必ず快適になる」というものではなく、厨房全体の空気の流れを考えて給気位置を決めることが重要です。

天井裏がない建物ではどうする?

建物の構造によっては、外部給気フードから取り入れた外気を天井裏へ通すことが難しい場合があります。
そのような場合には、外壁から直接室内へ給気する方法もあります。
ただし、外気を室内へ直接取り入れる場合は、冷たい外気が人に直接当たらないようにするなど、給気位置や空気の流れを考慮する必要があります。

また、建物の構造や防火区画などによって必要な設備や施工方法が異なる場合があります。
チャンバーや防火ダンパーなどを含めた具体的な施工方法については、建物の設計担当者や設備業者などにご相談ください。

外部給気フードを選ぶときのポイント

外部給気フードを選ぶときは、単純に「大きなものを選べばよい」というわけではありません。
まず、厨房の排気量や必要な給気量を確認し、それに合った給気口の種類や数量を検討します。
また、外部に設置する製品だからこそ、雨水や虫などが建物内へ入り込まないための構造も重要です。

建築基準法施行令でも、給気口や排気口について、雨水やねずみ、虫、ほこりなどの侵入を防ぐための設備を設けることが定められています。
そのため、外部給気フードは「空気を取り入れられるか」だけでなく、屋外に設置する換気部材としての耐候性や防虫性なども確認することが大切です。

クリエの外部給気フード

クリエでは、厨房などの換気設備に使用できる外部給気フードを取り扱っています。

TO-15

TO-15は、外気を天井裏へ取り込むための給気フードです。
オールステンレス(SUS304)製で、開口寸法は340×300mm、差圧40Pa時の通過風量は1,500㎥/hです。
標準で防虫網が付属しています。

TO-35

TO-35は、TO-15より大きな給気量に対応した外部給気フードです。
開口寸法は840×300mm、差圧40Pa時の通過風量は3,500㎥/hです。
こちらもSUS304製で、防虫網が標準付属しています。

※通過風量は差圧40Pa時の値です。必要な給気量や製品の種類・数量は、換気設備全体の計画に基づいて検討してください。

TO-15

外部給気フードだけではなく、室内側の給気も重要

外部給気フードは、外から建物内へ空気を取り入れるための製品です。
一方で、取り入れた空気を厨房内へどのように給気するかも重要です。

クリエでは、外部給気フードだけでなく、天井給気口や室内給気口など、厨房の給気に使用できる製品を取り扱っています。
例えば、排気量の大きな厨房では、壁沿いに穏やかに給気する「T-57」や、業務用冷蔵庫の上部に設置する「T-55」などがあります。

外部から空気を取り入れる「外部給気」と、室内へ空気を届ける「室内給気」を組み合わせ、厨房全体の空気の流れを考えることが大切です。

厨房の換気は「排気」と「給気」をセットで考えましょう

厨房の換気を考えるとき、排気設備に目が向きがちですが、排気した空気を補う「給気」も重要です。
特に大量の排気を行う厨房では、給気量や給気位置によって、室内の空気の流れや快適性が変わる場合があります。
外部給気フードを使って外気を取り入れ、天井給気口などから厨房へ給気する方法も、その一つです。

「厨房の排気量に対して給気が足りているか分からない」
「外部給気フードを設置したい」
「天井裏へ給気する方法を知りたい」

このようなお悩みがありましたら、まずは換気設備を担当する設計事務所や設備業者などへご相談ください。
クリエでは、外部給気フードや天井給気口など、換気に必要な製品をご案内しています。

厨房や店舗などへの給気について詳しくはこちら。