詳細は恐れ入りますが「建築基準法」をご覧ください。
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お客様からお問い合わせ頂いた電話の内容をご紹介します。
「天井換気口は建築基準法的には大丈夫ですか?」
というものでした。天井換気口は、下記の部分(「建築基準法施行令」より一部抜粋)に抵触するのではないかということです。

 第五章の四 建築設備等
(換気設備)
第百二十九条の二の六 建築物(換気設備を設けるべき調理室等を除く。以下この条において同じ。)に設ける自然換気設備は、次に定める構造としなければならない
一 換気上有効な給気口及び排気筒を有すること。
二 給気口は、居室の天井の高さの二分の一以下の高さの位置に設け、常時外気に開放された構造とすること。
三 排気口(排気筒の居室に面する開口部をいう。以下この項において同じ。)は、給気口より高い位置に設け、常時開放された構造とし、かつ、排気筒の立上り部分に直結すること。
四 排気筒は、排気上有効な立上り部分を有し、その頂部は、外気の流れによつて排気が妨げられない構造とし、かつ、直接外気に開放すること。
五 排気筒には、その頂部及び排気口を除き、開口部を設けないこと。
六 給気口及び排気口並びに排気筒の頂部には、雨水又はねずみ、虫、ほこりその他衛生上有害なものを防ぐための設備をすること。

上記のとおり、居室の天井の高さの二分の一以下の高さの位置に設ける換気口は「換気設備を設けるべき調理室等を除く」とされています。


それでは、なぜ?天井から通気するのでしょうか?

通気は足元から?いいえ、天井からがベストです!

「換気設備を設けるべき調理室等を除く」となっているにもかかわらず、建築基準法で定められているからでしょうか、飲食店においても排気は上から通気は下からで空気の通り道を作るのが常識と思われている方が多いようです。実際、風の道ができる訳ですから換気効率もいいと思います。しかし、良い換気効率は手放しでは喜べないデメリットも抱えています。

外気との温度差は、夏に冷房中の部屋に熱い外気が入り込むより、冬に暖房中の部屋に冷たい外気が入り込む方が体は敏感に温度差を感じます。夏より冬の方がより身にしみて感じるのです。そんな冬に、なるべく冷たい外気を感じないようにするには・・・。

少しでも温まった新鮮な空気を取り入れる。 天井裏を空気だまりとし天井裏に取り込んだ外気を分散して室内に通気を行います。天井裏の空気だまりと混じり合わせることで、通気温度の上昇が若干期待できます。そして、分散して通気することで局所冷却を防ぎます。(外部給気フードTO-15/35 寒冷地仕様もあります。)
汚れた空気だけを排気、温まった空気を逃がさない。 換気効率を上げると、温まった空気まで逃げてしまいます。局所的に空気が汚れる厨房では換気口と排気口を近づける(ショートサーキット率を上げる)ことで、空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出されます。これにより冷暖房効率が上がり、外気負荷は軽減されます。(天井給気口
通気は足元からしない! 足元の冷えは、寒さをより一層感じませます。天井面の暖かい空気と天井裏からの外気をミキシングして天井面に沿って室内に通気を行いましょう。しかし、同じ天井給気口でも真下に空気が流れるタイプのものは、冷気を頭から浴び体感温度が低く感じられてしまいます。

でも、天井裏って汚くない??

「でも、天井裏って汚くないですか?埃とか気になりませんか?」このご意見はよくお客様から頂きます。
特に新築物件ではない場合、天井裏から外気を取り入れることを躊躇されるお客様がいらっしゃいます。取付工事で飲食店様の天井裏を拝見することがありますが、埃が積もっている状態の物件に遭遇することはなかなかありません。
しかし、飲食店様にとっては多少の埃でも気になるものです。そこで、クリエでは、天井給気口にプレフィルターを取り付けています。埃をキャッチし、脱臭・有害物質の除去も期待できます。

換気口及び室内循環型フードの換気プランのご案内

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