2016年3月、株式会社クリエでは、新製品として開発中の【焼却ストーブ】のテストを行いました。

薪ストーブの利便性はそのままに、欠点を補い効率の良い製品として開発されたのが【焼却ストーブ】です。

よくある薪ストーブの短所

・暖かいと感じるまでに時間がかかる ←暖かい空気は上昇してしまうため
・ストーブに近いと熱いが遠いと寒い ←室内で温度差が発生するため
・内部で燃焼して発生した高温空気は煙突から排気されてしまう ←排気は必須のため
・天候により、煙が逆流して室内へ戻ってくる ←上昇気流を利用した自然排気だから

ここが「もったいない」点と言えます。焼却ストーブ挿絵yoko

『焼却ストーブ』の概要ご紹介

そこで、工場や加工場向けに無駄を省きストーブの熱を効率よく利用できるストーブを開発致しました。
同心円状に温められていくストーブの周りをグルリと囲み熱を捕獲します。
捕獲した熱を均等に配れるよう、室内にダクトを引き回し、電気式のファンを使用し熱をダクト出口(熱吹き出し口)に届けます。
またストーブの煙突(排気ダクト)の途中に強制熱交換筒を用意し、通常は煙突を通過し外に排気される熱を強制的に室内に取りこみます。
こうすることにより焼却ストーブの配置に悩む事もなくなります。どうぞ空いているスペースや邪魔にならない隅へ設置して下さい。
焼却ストーブ一台の設置で、ファンヒーターを何か所にも設置したのと同じくらいの効果が期待できます。
さらにもう一工夫あります。熱がいらない時(夏季)には、外に出したダクトに切り替えて排気(排熱)することが可能です。

焼却ストーブ 正面

焼却ストーブ 背面

『焼却ストーブ』の燃焼試験の様子

3月に弊社工場にて燃焼試験を行いました。
温度上昇のデータを採取しました。
その時の様子をこちらからどうぞ。

「焼却ストーブ」の燃料

薪ストーブが原点ですが、家庭用薪ストーブほど燃料にはこだわりません。木片や紙類等を燃やして暖房にすることが可能なのです。
投入口を大きくとれますので薪を細かく割る作業も少なくて済みます。会社経営者側からの見方をすれば、書類をシュレッターに掛ける手間が省けますし、ごみ処分に掛かる一般経費の削減につながり、その上暖房費(電気代・石油等)を節約できることになります。
煤取装置を併設してもらえれば、排気は洗浄されクリーンになります。
近隣や建物壁面の汚れ等を気にすることなく思う存分使用可能となります。
細かく区切ったスペースに熱をダクトで振り分けることも可能ですし、広い工場・加工場等でも大活躍間違いなしです。

「焼却ストーブ」の使用実績

「新製品」として発売予定ではありますが、実は弊社では10年以上の使用実績がございます。
弊社の工場を訪れた事のある方でしたら納得して頂けるものと思います。
「理にかなってるね」「これいいね~」とお言葉を頂いたこともございます。

「ストーブの近くばかりにいるな~!」とか、言わなくてすみますし、言われなくてすみます。
なによりも均等に暖かくなることで冬に厚着しなくてもすみます。
工場や加工場でしたら確実に暖房費に差がでますよ。

「焼却ストーブ」発売に向けて

発売までもう少しお時間がかかるかと思います。
総力を挙げて商品化に向けて奮闘中です。
ご興味がございましたら是非クリエまでお問い合わせください。