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弊社製品について、皆様からのお問い合わせやご質問などをまとめたFAQを掲載致しました。
皆様のお悩みごと・お困りごとの解決にお役立て下さい。


換気と排気と給気

Q4-01.  店舗のドアが重く押しても引いてもなかなか開けられない為、お客様が「閉店」と勘違いされて帰ってしまうことがあります。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?なにか解決法はありますか?

Q4-02.  新しくオープンする店の厨房に排気フードを取り付けたいのですが、三辺開放のLPGのガステーブル(1200×600)mm、ガス発熱量39kWhの排気量はいくつですか?

Q4-03.  給気口をどの場所に取り付けるのが効果的ですか?お勧めの給気方法を教えてください。

Q4-04.  給気の通過風速はどれくらいですか?

Q4-05.  外部給気口の通過風速はどれくらい必要ですか?

Q4-06.  面風速の決定基準はありますか?

Q4-07.  夏場のフライヤーなどからの放熱は、室内循環システムを通って戻ってきても空気は熱いままだと思うのですが、いくらの冷房負荷がかかると見ればいいですか?また、冬場はどうですか?

Q4-08.  面風速を測定する場所はどの辺りですか?

Q4-09.  厨房フードの面風速について、三方開放の面風速の推奨値、0.8m/s~1.1m/sと書かれている資料が多いのですが、実計算では0.5m/sと言う数値が多い様です。必要風量が倍以上違っていますが、どのような取り方をしているのでしょうか?

 

 


Q4-01.店舗のドアが重く押しても引いてもなかなか開けられない為、お客様が「閉店」と勘違いされて帰ってしまうことがあります。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?なにか解決法はありますか?

4-01A.店舗内が負圧であることが原因だと考えられます。例えば真空パックは負圧の状態です。廻りの大気圧に店舗内が押しつぶされている状態になっていますので、給気口を取り付け、圧力を正常に戻しましょう。
負圧により発生する問題点はいくつか考えられます。
  • 出入用扉が重い
  • ドア等部分から異音がする
  • 外部の汚れや虫が、ドア等からより侵入しやすくなる
  • 開口部近くが、冬季に冷たい空気が侵入し、店舗全体の温度バランスが悪くなる
  • フード等の排気が正常に行われない為、周辺が汚れやすい
  • トイレからの異臭が客席に流れる
  • 厨房排水、トイレ排水での封水が切れ、下水臭がする

給気方法に関して

給気の入れ方で問題が起きるのは、主に冬季です。 外気を集中すると、局所冷却(ドラフト)が起きる正常な空間として使用できなくなります!


  • 給気例-1 給気を下部からではなく、天井面の温かい空気と混じりあうように、できるだけ上部(天井面等)から取り入れます。
       →効果 局所冷却を発生させない。暖房効率を上げる。
  • 給気例-2 局所排気(暖房フード等)の近くに設け空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出
       →効果 外気負荷の軽減

外気負荷の計算 

空気の定圧比熱
  • 0.24Kcal/Kg.deg
空気の比重量
  • 1.2Kg/m3
外気負荷
  • Q = 0.24Kcal/Kg.deg X 1.2Kg/m3 X V(換気風量 m3/h) X Δ(室内外の温度差 dt)
外気のショートサーキット率を上げると、外気負荷は軽減されます。
給気口と排気口が近すぎて、空気の循環が狭い範囲だけで行われてしまう現象をショートサーキットと言います。
一般家屋やオフィスビルでは、部屋全体の換気効率が落ちてしまい換気不足の原因となります。
一方、局所的に空気が汚れる厨房では給気口と排気口を近づける(ショートサーキット率を上げる)ことで、空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出されます。
これにより冷暖房効率が上がり、外気負荷は軽減されます。

給気関連ブログ「給気が原因だった?!店舗のトラブル!」もご覧ください。


Q4-02. 新しくオープンする店の厨房に排気フードを取り付けたいのですが、三辺開放のLPGのガステーブル(1200×600)mm、ガス消費量39kWhの排気量はいくつですか?

4-02A.次の2方面から 実排気量を求めます。
  Ⅰ建築基準法で定められる必要換気量
   法令による火気使用時の最低換気量。つまり、酸欠にならない量です。
   ※ほとんどの場合、この法令基準から求められる数字はⅡより小さくなります。
  Ⅱフードの寸法による調理排気捕捉率から求める換気量

   下の表から、 ガステーブル(1200X600) ガス発熱量 39kWh の排気量は、2,030m3/h です。

実排気量は、法令基準とフード゙捕捉量のどちらか大きい数量を選択する。

Ⅰ法令による換気量 Ⅱフード捕捉からの換気量
条件値

■定数(N):40(排気フードのない場合)
■理論排ガス量(K):12.9m3/Kg(LPGの場合)
■燃料消費量(Q):
ガス発熱量39kWhを 消費量(kg/h)に変更します
39kWh×860kcal/kW=33,500kcal/h
(1kW=860kcal/ kW)
33,500kcal/h÷12,000kcal/kg=2.8kg/h
(12,000kcal/kg:プロパンガスの発熱量)
 ※燃料消費量(Q)=2.8kg/h

 ◎定数、理論排ガス量の求め方等詳細は、こちらを参考にしてください。

■ガステーブルの大きさからフードの大きさを求めます。(※フード寸法は、ガステーブルなどの対象器具の端からそれぞれ100〜150mm大きくとります)
 フード寸法 :1500(150+1200+150)mm
          X750(600+150)mm
■面風速(VF): 0.5m/s(三辺開放の場合)

◎面風速の求め方等詳細は、こちらを参考にしてください。

計算

換気量(排気量)V(㎥/h)=
定数(N)×理論廃ガス量(K)×燃料消費量又は発熱量(Q)

V=40×12.9 m3/Kg×2.8kg/h=1,450 m3/h

換気量(排気量)V(㎥/h)=
フードの長辺a(m) ×フードの短辺b(m)
×面風速VF(m/s)×3600(s/h)

V = 1.5m X 0.75m X 0.5m/s X 3600s/h
= 2,030m3/h

1,450m3/h

A. 2,030m3/h

※排気量では無く換気量をあえて明記したのは、換気量=排気量=給気量であるためです。給気量は排気量と同じ量を必要とします。

※よく給気量は、排気量の8割程度にしているケースが見受けられます。これは、過大な外気負荷及び給気による局所冷却(ドラフト)の発生に対処できない対処法になります。

※排気する場合には、外気負荷について考えておく必要があります。
 外気負荷の計算については、Q401店舗のドアが重く押しても引いてもなかなか開けられない・・・をご参照ください。

※都市ガス13Aの場合の計算及び詳細等は、ブログ「1からわかる!給気口の選び方【換気量の計算】」からご覧いただけます。


Q4-03. 給気口をどの場所に取り付けるのが効果的ですか?また、排気はどう処理したらいいですか?

4-03A.クリエが提案する給気・排気方法をご紹介します。
処理風量の計算や給気口の設置数に関しましては、Q4-02新しくオープンする店の厨房に排気フードを取り付けたいのですが、・・・をご参照ください。

給排気口設置例1

おすすめの給気口設置場所

フード近く«A»
  • フード近くに天井給気口を設置する(ショートサーキット率を上げる)ことで、空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出されます。 これにより冷暖房効率が上がり、外気負荷は軽減されます。上図の場合は外気量を300m3/h減らすことができます。
冷凍冷蔵庫の直上«B»
  • 調理で出た油を含む汚れた空気が完全に排気されずに厨房の空気中を漂っている場合、その汚れた空気が冷凍庫等のファンにこびりつき、性能が落ちたり、寿命を縮めたりします。
    これを防ぐために、冷凍冷蔵庫の直上に業務用冷蔵庫専用給気口(T-55)を設置することで、常に天井裏から空気が下りてきて空気の流れが変わり、ファンに油が付きにくくなります。油汚れを防ぐことで、掃除の手間も減りますし、冷凍庫も長持ちするようになるのです。
外気を取り入れる壁面«C»
  • 排気しているのであれば、給気が必要になります。外気は天井裏又は壁上部から取り入れることをお勧めします。なぜなら、冬場、未処理外気を下部(底部)より取り込むのは、「底冷え」感が増し、体感温度も下がり不快感が増すからです。一方、建物の天井面は暖かい空気溜まりがあるので、その空気を循環させて利用できれば暖房効率も上がり、エコロジーに繋がることになります。
    天井裏には壁面給気口(TO型)を使って外気を取り入れ、天井給気口からシャワーのように厨房に取り入れます。
    上図のように、天井裏と直接隔てた壁面がない場合については、下図のような設置方法もございます。

注意の必要な給気口設置場所

トイレなど臭気が発生する場所
  • 臭気発生場所に給気口を設けると、気流で臭気が店舗全体に行き渡ってしまいますので、食事スペースの給気を多めにすることで臭気発生部に気流が流れるようにします。また、トイレ内排気効率を上げ、トイレ臭の店舗側への逆流を防ぎます。

近隣住民様にきれいな空気を!空気清浄して排気

脱臭装置PCF型
  • 脱臭装置C-Box型は、脱臭し、有害物質を除去し、排気します。上図の天井裏のように、場所を選らばず容易に設置できる天井吊型脱臭装置もございます。
バブルクリーンフードKC型
  • バブルクリーンフードKC型は、油分を取除き、脱臭し、排気するレンジフードです。室内循環型もございますので、排気量に制限のあるビル内の店舗等の設置にもお勧めです。

天井裏壁面が梁で囲われている場合の給気方法

給排気口設置例2

天井裏壁面が梁で囲われている場合の給気方法≪外気処理が必要な場合≫

給排気口設置例3

Q4-04. 給気の通過風速はどれくらいですか?

4-04A.3m/s です。


Q4-05. 外部給気口の通過風速はどれくらい必要ですか?

4-05A.4m/s(ここまでの風速なら、弊社 壁面給気口TO型は雨を吸い込むことがない為)です。因みに、4m/sの外気取入れ口ですが、壁面を通過させる時には4.5m/sにさせます。遠心力を利用し、壁面にぶつけることで水分を払います。 無細工の外部フードの場合は2.5m/sが上限ですので、壁面給気口TO型は単純計算で1.6倍もの外気を取り入れることができます。

※壁面給気口についての詳細等は、ブログ「壁面給気口のすゝめ」からご覧いただけます。


Q4-06. 面風速の決定基準はありますか?

4-06A.面風速の数値位置は、フード部平面の通過風速で、単位は1秒あたりの通過風速度m/sで表示します。
  面風速の基準は、おおよそのものはあります。

面風速

*開放とは、
壁面が側面と向かいにある場合は:2方開口
壁面が向かい側だけの場合は:3方開放
全周壁面が無い場合は:4方開口 又は 4周開放 アイランドとも言います。


Q4-07. 夏場のフライヤーなどからの放熱は、室内循環システムを通って戻ってきても空気は熱いままだと思うのですが、いくらの冷房負荷がかかると見ればいいですか?また、冬場はどうですか?

4-07A.フード内の噴霧水を通ることで1〜2℃は下がりますが、確かに温度調節された室温になって戻ってくるわけではありません。 状況によってそれぞれ違ってきます。

電気式フライヤー、ゆで麺器がある場合の負荷を見ていきましょう。

条件:以下のとおりとする。

厨房面積(床面積) 4mx2.5m=10

  夏季 冬季
1㎡あたりの概算負荷(Kcal/h. ㎡) 130 180

  夏季 冬季
外気温度(℃) 34 2
室内温度(℃) 24 22
温度差(deg) 10 20

フライヤー の放熱量
フライヤー油面積: 0.36mx0.45m= 0.162㎡
油面からの放熱損失係数: 2.8kW/㎡=2,400Kcal/h. ㎡

◆放熱量: 0.16 ㎡ ×2,400 Kcal/h. ㎡=384≒380 Kcal/h
ゆで麺器 の放熱量
ゆで麺器面積: 0.2m×0.2m×π= 0.126㎡
湯面からの放熱損失係数:4.65kW/㎡=4,000Kcal/h. ㎡

◆放熱量: 0.13 ㎡ ×4,000 Kcal/h. ㎡=520Kcal/h

フードによる換気量 通常排気フード゙寸法: 1.2m× 0.8m 
ショートサーキット率:30%
フード゙面風速:0.4m/s

フード゙による換気量:
1.2m×0.8m × 0.4m/s × 3,600s/h ×(1-0.3)≒970㎥/h
法令基準による最低換気量
(建築基準法施行令第20条の2)
V=20Af/N
V=20 × 10/3=66.7 ㎥ /h≒70㎥/h

計算式

夏季における冷房負荷 外部排気仕様 室内循環仕様
一般負荷 130Kcal/h. ㎡×10㎡= 1,300 1,300
外気負荷
(※5)
0.24×1.2 ×(970+70) ㎥/h ×10deg= 3,000 0(※1)
油+湯面からの放熱 380Kcal/h+520Kcal/h= 0(※2) 900(※3)
4,300Kcal/h 2,200Kcal/h

冬季における暖房負荷 外部排気仕様 室内循環仕様
一般負荷 180Kcal/h. ㎡×10㎡= 1,800 1,800
外気負荷
(※5)
0.24×1.2 ×(970+70) ㎥/h ×20deg= 6,000 0(※1)
油+湯面からの放熱 380Kcal/h+520Kcal/h= 0(※2) -900(※4)
7,800Kcal/h 900Kcal/h

※1 外気からの給気はないため、“0(ゼロ)”
※2 室内に熱が逃げずに、外部排気されてしまうため、“0(ゼロ)”
※3 熱は循環型フードに吸われるが、リターン(室内循環)で100%厨房に戻り、熱量が減らないため
※4 この熱量が暖房の熱として取り込まれるため
※5 Q =0.24(定圧比熱Kcal/Kg.deg)×1.2(空気の比重量Kg/ ㎥ )× V(換気風量㎥/h) ×Δ(室内外の温度差deg)

上記の場合、外部排気型のフードに比べ室内循環型は、夏季における冷房負荷は約1/2、冬季における暖房負荷は約1/8になります。
室内循環型は、冬は温かい空気が戻ってきますので特に寒冷地ではその恩恵が大きくなります。


Q4-08. 面風速を測定する場所はどの辺りですか?

4-08A.フードを平面で見て対角線で結び、四隅線上に10cm内側に入った箇所と対角線が交差した点の5箇所で測定し平均を出します。立面で見てフード下部の高さで計測します。


Q4-09. 厨房フードの面風速について、三方開放の面風速の推奨値、0.8m/s~1.1m/sと書かれている資料が多いのですが、実計算では0.5m/sと言う数値が多い様です。必要風量が倍以上違っていますが、どのような取り方をしているのでしょうか?

4-09A.フード面風速は汚れ空気の補足率の目安であり、フード周りの気流・給気状態等でかなり幅があります。 例えば、3辺開放で 1.0m/sであれば、フード環境が多少悪くても汚れ空気を90%程度補足できます。(実験値) 但し、「風速が早い=外気が増える=冷暖房負荷が増える」の関係上、実施は0.4~0.5m/s が一般的です。 実施風速であっても、給気口とフードの位置(空気の流れ)を適性に設ければ程よい環境にできます。 今まで見てきた環境が悪い現場では、給気が不足したり位置が不適のケースが80%くらいあります。

※面風速についての詳細等は、ブログ「面風速の推奨値と実施値について」からご覧いただけます。

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